探し物をしていまして。
いつもは使っていない棚があって、そういえばこの棚には何が入ってたっけ?と開けたら、
この方が鎮座ましましておりました。
ブッダの生首。
思わず「ひっ」とたじろぎましたが、今日はこのブッダとオランダで良く見るインテリアについて書いてみようと思います。
オランダ人のお家に遊びに行くと、インテリア雑貨としてこのブッダの生首が結構よく飾ってあります。1階のお家の場合、窓辺に置いたブッダの顔がわざわざ道路側を向いていて、通行人のために飾ってあったりもします。
スーパーや雑貨屋さんに、キャンドルのようなインテリア雑貨と合わせて仏像や大黒様みたいな姿の像なども売られてるし、まぁ本当に、気軽な雑貨の一つのようです。
日本人にとっては、そもそも仏像が生首だけになった状態ってものすごく違和感があるし、仏像をインテリアの一部にするという発想がないですが、彼らにとっては異国情緒あふれる素敵な置物になるのでしょうね。
ちなみに、こうやってブッダ(の生首)をインテリアに使うのは、アメリカでは見たことがありませんでした(たまたまかもしれないですが)。アムステルダムに来て初めて見たので、ブッダが使われているインテリアはオランダでの意図としてはアジアの風を感じるエキゾチックな空間のはずなのですが、私にはとてもオランダ風に見えてしまいます(笑)。
その後ドイツ人の友人と話していたら、ドイツでも仏像をインテリアに使うのは流行ってると言っていましたね。オランダ人やドイツ人が憧れる異国って東南アジアら辺なのかな。
写真のブッダは、顔を良く見ると日本で見る丸顔の平らな顔をした仏像というより、タイかどこかの仏像に近いように見えますね。東南アジアはバケーションの行先としても人気があるので、大家さんがお土産に買ってきて置いて行ったのかもしれません。
ただ、日本のインテリア雑貨がないわけではなく、アムステルダムでいくつか日本の雑貨屋さんを見かけたことがあります。仏像は見ませんでしたが、着物(専用の水平なハンガーでなく普通のハンガーにかかってて型が崩れてきてた)とか桐箪笥とか欄間とかどっしりした純和風の食卓とか、日本で買っても高そうなものもいろいろありました。
中でも一番目を引いたのは、仏壇。
きらんきらんの仏壇が、箪笥や着物や食卓の合間に展示してあって、またすごい違和感。そして、仏壇をインテリアに使うという発想もまたすごい違和感。(いつかオランダで家族が増えて誰かが亡くなったら、その時はオランダで仏壇買おうと思うのだろうか・・)
まぁでも、どこでもそんなものですよね、きっと。クリスチャンではない日本人が十字架のネックレスをしたりチャペルで結婚式を挙げるのだって同じようなものかな?と思います。やっぱり好きなものを好きなように使うのが一番。
なお、このブッダの生首は、写真を撮ってすぐにまた元の棚に片づけました。ほんの少しだけ、オランダ風アジアンインテリア(なんじゃそりゃ)を楽しんでみるかとも思ったのですが、生首が目に入るたびにどきっとするので私には無理でした・・(笑)
コメントを残す